マイスター公認高級時計師(CMW)がいる高度な技術のお店
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MUHLE GLASHUTTE MOVEMENT
ミューレ グラスヒュッテ・ムーブメント・仕上げ紹介

ミューレ グラスヒュッテは、ムーブメントに一般的な仕上げや精度調整だけでなく、ミューレ社独自の機構を搭載させたり、独自の仕上げを施しているのが特色です。その独自機構や仕上げを詳しく紹介致します。

MUHLE GLASHUTTE ROTOR
(ミューレ グラスヒュッテ自動巻きローター)

ミューレ グラスヒュッテ自動巻きローター

ミューレのローターの中心に見える3×2の計6つのヌキ穴は、ローターの重心を外側に向けさせる為のもので、さらにローター外縁部を比重が重い重金属にする事によって、遠心力を高め、巻上げ効率を上げる効果を出しています。

また機械式ムーブメントの中でも、もっとも大きなパーツの一つであるローター部を、単なる1パーツと捉えることなく、グラスヒュッテ・ソラリゼーションというゆるやかなエングレービング仕上げを施し、外縁部ローターとの接合にGPリベットを採用し、美観的にも優れたものとなるよう考慮されています。

上記ローターは、ミューレのほぼ全ての自動巻きに採用されております。

MUHLE GLASHUTTE WOODPECKER NECK REGULATION
(ミューレ グラスヒュッテ・ウッドペッカーレギュレーター)

ミューレ グラスヒュッテ・ウッドペッカーレギュレーター
ミューレ グラスヒュッテ・ウッドペッカーレギュレーター

ミューレ社が2003年に開発を終了した後、パテントを取得し、約5年間の試験期間を経過した後、2008年秋以降の新型モデルに投入しているのが、このウッドペッカー(キツツキ)レギュレーターです。

従来よりあったスワンネックと同じく、ネジを基点とした緩急針による微細高精度調整が可能となる機構となっており、ミューレ社よりの出荷時のみならず、長年使用するときのオーバーホール時にでも、通常の緩急針より容易に高精度調整が可能となっており、ユニークな外観と共にミューレが自社の誇りとしている機構です。

※上記仕様詳細
(1)・・・テンプ本体 (2)・・・ウッドペッカー・バネ (3)・・・ウッドペッカー針 (4)・・・微細調整用ネジ
(5)・・・微細調整用ネジ(クランプ構造となっており、実際の調整時はこのネジをドライバーによって操作し、(4)のネジを連動させ動かします。)

MUHLE GLASHUTTE THREE-QUATER PLATE
(ミューレ グラスヒュッテ・3/4プレート)

ミューレ グラスヒュッテ・3/4プレート


3/4プレート図解図
ミューレ グラスヒュッテ・3/4プレート

ドイツ時計の歴史は、ドイツ時計産業の父とも言われる、アドルフ・ランゲ氏(現ランゲ・アンド・ゾーネ社の創設者)が、貧窮にあえいでいたドレスデン南部の町・グラスヒュッテを1845年に訪問し、そこで彼が農村出身の青年達に時計製作技術の基礎を教え込んだ事により始まりました。

アドルフ・ランゲ氏は後人の育成や、自社(ランゲアンドゾーネ)の経営、町長など多岐に渡り活躍した時計史上での偉人ですが、彼が開発し、後世にも影響を与えたものが上記の3/4プレートです。

この機構は時計のムーブメントを約3/4覆うことにより名づけられており、一体成型されたこのプレートがムーブメントと地板との間に、ゼンマイが入った香箱、各歯車等を挟むことにより、各歯車が安定した動きをしやすくなり、結果、精度・耐久性の向上が得られるようになります。

グラスヒュッテに本拠を置く、他のドイツ・時計メーカーも採用しているグラスヒュッテの伝統的時計機構ですが、プレート自体は自社生産をせねばならず、高い成型技術が求められ、また時計の組立工程においても熟練した技術が必要となる為、高級機しか採用されておりません。

ミューレ社も2008年以降のETA7750をベースにしたクロノグラフモデルにのみ、自社製3/4プレートを採用しています。

※上記仕様詳細
(1)・・・3/4プレート本体 (2)・・・クロノグラフ・ジャンパーバネ (3)・・・デテント爪 (4)・・・ダンパー
(5)・・・クロノグラフホイ−ル受け部(耐久性を高める為、青焼きネジを採用。)

MUHLE GLASHUTTE FINISH&Automatic・Choronograph-DETAIL
(ミューレ グラスヒュッテ・仕上げ、自動巻き・クロノグラフ図解)

ミューレ グラスヒュッテ・仕上げ、自動巻き・クロノグラフ図解

ミューレグラスヒュッテ社は社是としての『時計は計測機器である』を長年追求しており、また安定した精度と信頼性を重視し続けています。

現在 、全てのモデルのムーブメントに『ミューレ・ファインチューニング』と名づける調整がなされており、各歯車や受け部を硬化、研磨による摩擦係数低減、及び特殊シーリングを行っています。

ムーブメント全体においては、グラスヒュッテ・ソラリゼーションという、太陽をイメージとした研磨仕上げを行い、ミクロ単位での金属表面上の凹凸を無くす事によって耐久性を高める事を目標にし、また、 通常のネジより高い防腐・錆性能を持ち美観にも優れた、青焼きネジを採用し、長年ご愛用いただけるよう努めています。


ミューレグラスヒュテ 自動巻き・図解
ミューレグラスヒュテ 自動巻き・図解
※上記仕様詳細
(1)・・・自動巻きローター (2)・・・青焼きネジ (3)・・テンワ (4)・・・ヒゲゼンマイ
(5)・・・自動巻き受け部 (6)・・・自動巻きローター-香箱連動青焼きラチェット歯車
(7)(8)・・・ウッドペッカーレギュレーター


ミューレグラスヒュテ クロノグラフ・図解
ミューレグラスヒュテ クロノグラフ・図解
※上記仕様詳細
(1)・・・ストレート・グレーニング (2)・・・クロノグラフ・自動巻き抑え (3)・・・クロノグラフホイ−ル受け部
(4)・・・ポリッシュ仕上げ (5)・・・青焼きネジ (6)ペルラージュ仕上げ
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